地域の魅力新聞で大発見! 千葉日報活用、独自の1面作り 市川市立平田小児童 【読んで学ぶNIE】

自分たちで割り付けた記事の内容を紹介する児童。左は流教諭=市川市
自分たちで割り付けた記事の内容を紹介する児童。左は流教諭=市川市
関心を持った千葉日報記事をワークシートに貼り、話し合う児童ら
関心を持った千葉日報記事をワークシートに貼り、話し合う児童ら

 市川市立平田小学校(蜂須賀久幸校長、456人)の児童たちが、新聞の紙面作りに取り組んだ。「千葉県のみりょく 大発見」と題したNIE(教育に新聞を)関連の公開研究授業で、千葉日報の紙面から興味を持った記事を選び、レイアウトする「割り付け」に挑戦。記事を通じて地域への理解を深めた。

 4年1組約35人が8班に分かれ取り組んだ。この日までに児童らは9月分の千葉日報の紙面で関心を抱いた記事を各自選んでワークシートに貼り付け、内容と感想を記載欄に書き込んで準備。公開授業では自分の選んだ記事の感想を班内で読み上げたり、受けた印象をその場で付箋に書いてシートに貼ったりした。

 同市立市川考古博物館に展示される発掘場所不明の直刀の「謎」に関する記事に対しては、選んだ児童が「(歴史に興味があり)もっとしりたい」と記述。同じ班の子も付箋に「きょうみ(興味)がわいた」「見にいってみたい」と書き入れた。松戸市の高校生と高齢者が協力して駄菓子屋を開いたとの記事には「空き家を使ってつくるなんてすごい」「ふつうは考えられない」と驚きを記した。

 集めた記事を大きな紙に割り付ける「1面作り」の作業では、記事の配置を巡って子どもたちが熱心に話し合う姿が見られた。

 授業を担当した流雄希教諭(県NIEアドバイザー)は「深みのある情報を得るのに新聞は役立つ。新聞を使って子どもたちの読解力と思考力を高めたい。今後も学習に役立てていければ」と意欲を語った。


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