駆除した有害鳥獣を供養 鴨川・誕生寺 捕獲作業安全も祈願

(同市提供)
(同市提供)

 鴨川市の誕生寺で、有害鳥獣として捕獲された野生動物の供養祭が行われた。市有害鳥獣対策協議会の関係者らが駆除された野生動物を弔うとともに、今後の捕獲作業の安全を祈願した=写真。

 供養祭には、同会会長を務める長谷川孝夫市長をはじめ12人が参列。長谷川市長は「人と野生動物の共存は理想だが、現在ではそのバランスが大きく崩れ、人々の日常生活までをも脅かす鳥獣の存在が大きな社会問題となっている。捕獲従事者の皆さまは安全管理に注意を払いながら、捕獲駆除の推進により一層協力してほしい」と呼びかけた。

 同市は野生動物による農作物被害が深刻な自治体の一つで、昨年度の農作物被害は42・7トン、被害額は計約990万円に上る。本年度の有害鳥獣捕獲頭数(10月末現在)はサル211頭、シカ717頭、イノシシ1290頭、キョン1113頭の計3331頭。


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