素朴なぬくもり「芝原人形」 丹精込めて縁起物、来年えと「辰」用意 長南で4代目家族が分業手作り 15~24日に披露販売

完成した辰の置物の芝原人形。縁起物展で販売する
完成した辰の置物の芝原人形。縁起物展で販売する
乾燥させた芝原人形を窯に入れる千葉惣次さん(右)と真理子さん=11月29日、長南町
乾燥させた芝原人形を窯に入れる千葉惣次さん(右)と真理子さん=11月29日、長南町

 長南町に幕末・明治時代初期から伝わる芝原(しばら)人形の販売会「縁起物展」が12月15~24日、同町岩撫の工房「草の子窯」で開かれる。伝統を受け継ぐ4代目制作者の千葉惣次さん(82)家族=同町=が、来年の干支(えと)「辰(たつ)」の置物など約1千個を丹精込めてこしらえている。既に遠く九州からの問い合わせもあり、楽しみにしている客を迎え入れようと、素朴で温かみのある作品作りに精を出す。

 芝原人形は、振ると中の粘土玉がカラカラと鳴るのが特徴の土人形で、千葉県伝統的工芸品に指定されている。千葉さんは毎年12月に縁起物展、3月末~4月に春の人形展を同工房で開催し、作品を販売している。

 制作は家 ・・・

【残り 763文字、写真 2 枚】



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