八千代に「はだしのゲン」 戦争、原爆の悲劇知るきっかけに 絵本版の複製原画を紹介

 原爆の悲劇を描いた漫画「はだしのゲン」の絵本版の複製原画パネル展が、八千代市の勝田台市民文化プラザで開かれている。同市平和事業の一環で、原爆投下前後に焦点を当てた絵本版のイラストを通じ、戦争や原爆の悲惨さを伝えている。

 同展では、漫画家・中沢啓治氏が被爆体験を基に描いた「はだしのゲン」絵本版などの複製原画パネル17枚が並ぶ。いずれも広島平和記念資料館所蔵。

 漫画1~3巻の絵図を使用して作成された絵本版は、原爆投下前後のストーリーが中心。戦争激化で厳しくなっていくゲンたちの生活、「地獄」と化した被爆直後の街の様子-など、原爆や戦争の恐ろしさをカラーイラストで分かりやすく伝えている。

◆23日に被爆体験講話も
 同展は27日まで同プラザ、来月1~10日には同市役所新館1階ロビーに会場を移して開催。会期中、市立勝田台図書館では「はだしのゲン」の関連書籍を紹介するコーナーを設けている。23日午前10時15分からは、同プラザ内で「八千代市原爆被爆者の会」メンバーが被爆体験講話を行う。問い合わせは市総合企画課国際推進室、電話047(483)1151。


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