2023年12月29日 15:48 | 無料公開
大学生の国際大会で獲得した銅メダルを手に笑顔を見せる山崎選手=八千代市役所
八千代市出身のテニス選手、山崎郁美さん(22)が同市役所を訪れ、今月にプロ転向したことを服部友則市長に報告。「(世界最高峰の4大大会)グランドスラムに出場したい」と目標を掲げた。
山崎選手は、亜細亜大学(東京)の4年生。プロとしては小柄な身長160センチ。高校で初めて全国大会に出場した遅咲きながら、昨年度までに卒業に必要な単位を取得し、今年は国内大会に加え、2月末~7月に7カ国で約20大会を経験するなど競技に打ち込む生活を送ってきた。
「過酷な中でやり切って、プロになりたい思いが固まった」とプロ転向を決断した。
今月1日、日本テニス協会の承認を受けプロ選手に。プロテストはないが、活動資金を得るには相応の実力が必要なため狭き門で、プロになる国内女子選手は年間10人に満たない。今年現役大学生のプロ入りは山崎選手1人という。
今夏に中国で開かれた大学生のオリンピック「FISUワールドユニバーシティゲームズ」では女子ダブルスで銅メダルを獲得。この経験を通じ、「日の丸を背負って大会に出て、日本代表として戦える選手になりたい」と代表入りにも意欲を示す。
目標はグランドスラム出場。このうち2025年にフランスで開かれる全仏オープンに照準を合わせ、世界ランク722位(9日時点)から250位以内を目指す。練習と並行し、遠征費などを支援するスポンサーを募集している。
服部市長は「八千代から羽ばたいてくれて、こんなにうれしいことはない。日本を代表する選手になるよう期待している」と激励した。