ちばの選挙

現職に新人3氏挑む 医療センター計画が争点 東金市長選告示

 任期満了に伴う東金市長選が11日告示され、現職の志賀直温氏(61)=自民、公明推薦=、元会社員の桑原友義氏(39)、アパート経営業の内山文夫氏(48)、元市議で洋服仕立業の石崎公一氏(62)のいずれも無所属の4氏が立候補を届け出た。同市と九十九里町が進める「東金九十九里地域医療センター計画」を最大の争点に、推進派の現職に見直しを訴える3新人が挑む構図で、過去最多の乱立となった。

 4選を目指す志賀候補は、推薦を受けた自公の国会議員や県議のほか、市議の大半が詰め掛けた選挙事務所で出陣式。約400人(陣営発表)の支援者を前に医療センター計画に取り組んできた実績を強調し「対立陣営は病院はいらないというが、重症患者を見捨てて良いのか。私は到底見過ごせない。この地域に医療を充実させるため勝たせてもらいたい」と支持を求めた。推薦政党の組織などを駆使して票固めに励む。

 医療センター計画の凍結を訴える桑原候補と計画反対を主張する内山候補は、いずれも金のかからない選挙を目指し、候補者1人で選挙戦を展開。両候補とも後援会や事務所を立ち上げないほか街頭演説も行わず、立候補の手続きを終えると市内190カ所の選挙掲示板へのポスター張りに出発した。

 石崎候補は、近隣町議や支援者ら約300人(陣営発表)が見守る同市田間の選挙事務所で第一声。3次救急を担う医療センター計画の見直しを強調し「管外搬送が多いのは医師不足が原因。すぐにかかれる2次救急が近くにあれば、市民は安心して暮らせる。地域の連携で進めたい」と2次救急の整備を訴えた。市営ガス事業の民営化反対を掲げ、建設業関係者などのネットワークを中心に現職への批判票取り込みを狙う。

東金市長選立候補者(※年齢は投票日の満年齢) 
  志賀直温 61 無現(3)
  桑原友義 39 無新
  内山文夫 48 無新
  石崎公一 62 無新

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