2010年7月12日 11:52 | 有料記事
政権交代後、初の大型国政選挙となった第22回参院選は11日投票が行われ、即日開票された。千葉選挙区(改選数3)は、民主新人の小西洋之氏(38)が安定した戦いで初当選を飾った。残る2議席をめぐり4氏が激しい競り合いを展開、自民新人の猪口邦子氏(58)と、みんなの党新人の水野賢一氏(43)が混戦を抜け出し勝利した。民主新人の道あゆみ氏(44)、自民現職の椎名一保氏(58)は及ばなかった。民主、自民、みんなの党が議席を分け合う形となった。民主、自民とも公認2候補のダブル当選は果たせず、来春の統一選に向け選挙態勢の抜本的な見直しも迫られそうだ。投票率は54・85%で、前回(55・14%)を0・29ポイント下回った。
7党(2政治団体含む)から現職1、新人8の計9候補が出馬したが、選挙戦は事実上、民主、自民、みんなの党の有力5氏の争いとなった。
小西氏は、総務省職員として培った経験や父の介護体験を語りながら、「暮らしを守る即戦力」を終始訴え続けた。自転車で県内全域を遊説するなど30代の若さもアピール。さらに国民新党の推薦を受け、全国郵便局長会が組織的に支援し下支えするなど、都市部のほか郡部など県内各地域の幅広い世代に浸透した。
猪口氏は、衆院議員時代に初代少子化相を務め、「小泉チルドレン」と呼ばれるなど全国的な知名度を基礎票として支持を広げ、国政復帰を果たした。1月に自民2人目の候補となり、街頭遊説活動やイベント回りを重ね、県民に浸透した。支援する同党国会議員や県議グループは公明とも地域レベルで連携し、創価学会員に顔を売り込んだ。