任期満了に伴う四街道市長選は9日告示され、いずれも無所属で、新人の元市議、坂本弘幸氏(66)と、現職の佐渡斉氏(60)=1期=が立候補を届け出た。市政の刷新か継続かをめぐって、7日間の選挙戦がスタートした。
坂本候補は、同市栗山の事務所前で、地元県議や市議ら支持者を集め第一声。佐渡市政が掲げる「子育て日本一のまちづくり」について、「何か一つでも日本一となる政策が展開されたか」と批判。「市民の意見が反映されない市政を刷新しなければならない」と対決姿勢を鮮明にした。にぎわいと雇用の創出を公約に掲げ、遊休市有地の売却や、子どもの未来への投資、官民挙げた四街道のPRを約束。「勇気と情熱を持って挑戦したい」と支持を訴えた。
佐渡候補は、同市鹿渡の四街道第一児童公園で、国会議員や地方議員ら支持者を集め出陣式。子育て支援に力を入れた1期4年間の実績をアピールし、「子どもたちが四街道ですくすく育つ環境を整備したい」と市政の継続を訴えた。2期目の政策については、介護と医療の連携による地域包括ケア体制の整備を約束した他、市街地の活性化策について「子どもからお年寄りまでが歩いて買い物に行ける“コンパクトシティー”をつくりたい」と主張した。
投票は16日午前7時~午後8時、市内16カ所の投票所で実施され、午後9時から四街道総合公園体育館で即日開票される。期日前投票は10~15日の午前8時半~午後8時で、市役所1階ロビーで受け付ける。8日現在の有権者数は7万3578人(男3万6354人、女3万7224人)。
◆四街道市長選立候補者(上から届け出順)
坂本 弘幸 66 無新
行政書士元市議、千葉中央自動車学校職員。駒沢大学文学部卒。物井。
◇公約 英語教育の充実で世界に通用する人材の育成▽小中学校の全教室にエアコン設置▽保育所入所待機児ゼロの実現▽針きゅうマッサージ助成の復活▽にぎわいと雇用の創出(商業施設誘致とごみ処理施設整備)▽都市計画道路3・3・1号線の見直し▽みそらから物井駅東側へのアクセス道路の早期整備
佐渡 斉 60 無現(1)
市長元県議、衆議院議員公設第一秘書、市職員。明治大学政治経済学部卒。美しが丘。
◇公約 待機児童ゼロを目指し民間認可保育園の誘致▽認可外保育所に100%の差額補助▽市内全小中学校の教室に冷暖房設置▽1学級2担任制を含む少人数教育の拡大▽防災備蓄倉庫を3カ所新設▽地域包括ケア体制の整備▽三世代の同居や近居への支援・補助▽認定農業者を核とした農業振興