心理カウンセリングを行う千葉市中央区の「ちば心理教育研究所」の所長、光元和憲さん(75)は、臨床心理士として「虐待がやめられない」と訴える親を支えてきた。辛抱強く話を聞くと、親はぽつりぽつりと思いを吐き出していく。光元さんは「虐待の連鎖を止めるためには親のケアが必要」と指摘し、相談者一人一人と向き合っている。
ある20代女性は当時2歳の娘を蹴るなどの虐待をして、娘は児童相談所に一時保護された。児相から依頼を受け光元さんが女性をカウンセリングすると「自分のことを誰も受け入れてくれないけれど、娘だけは絶対に受け入れてくれる」とこぼしたという。
背景には育った環境があった。母親は重度の障害のある姉につきっきりだった。父親から暴力を受けていた兄は、八つ当た...
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