マツダイ、聞き慣れない名前である。ご存知の方は、かなりの魚通であろう。本種は、世界中の暖かい海に住み、最大では全長一メートルにも達する。今回紹介するのは、その子供、稚魚の興味深い生態についてである。...
マツダイの稚魚は、褐色の地に大小の黒い斑点が散在する地味な体色をしており、よく似た色をした流れ藻(海面を漂っている海藻)などの漂流物に紛れ込んで暮らしている。身を隠すには、これだけでも充分に思えるが、本種稚魚は、加えて、水面近くに横たわるという魚らしからぬ行動も行う。その様子は、あたかも海藻の一部や漂流物と化したようで、魚本来の動物的要素が消し去られている。
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