一月の全景として鴎二羽
現代俳句に一石を投じる著者の第6句集。本書は、2002年から09年までの7年間の作品がほぼ制作順に納められていて、著者のオリジナルな精神風景があざやかに展望されている。
...句集名となった冒頭の句は、1月の空と海の広がる地上113メートルの千葉ポートタワーの展望室を吟行したときの実景が、心象風景にすりかわっている内面意識を想望させていよう。いわば、2羽の鴎(かもめ)を飛翔させた言語宇宙の「全景」ともいえようか。
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