ホオノキの大木に大きな白い花と葉がついていて、多くの方が花と葉を詠んでいる。しかも昔から葉を利用してきた。
朴の木は芽の吹く前に白じろと木肌を見する流れの上に 須永義夫
『歌集 緑花の峽』(1992年、短歌新聞社)
朴の木の冬木ながらに芽をもてりつくづく見ればむらさきに見ゆ 古泉千樫
『現代短歌全集7』(1981年、筑摩書房)
東京に君持ちゆくと掘りて来し朴(ほほ)の若芽はいま苞(はかま)ぬぐ 五味保義
『現代短歌全集14』(1981年、筑摩書房)
家陰の砂地ぬらして過ぎし雨ひととき朴の花匂はす 大岡博
『現代短歌全集15』(1981年、筑摩書房)...
多田多恵子『野に咲く花の生態図鑑』(2012年、河出書房新社)に「初夏、直径20㎝の大輪花が放射状の葉の中心に咲く。葉層の上に咲くので下からでは見づらく、谷の対岸や橋の上から眺めることが多い。近寄ると甘い芳香。花びら自体が香るのだ」とある。
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