船橋漁港(船橋市)が水揚げ量日本一を誇るニシン科の魚「コノシロ」。白身でうま味が強いが、小骨が多く食べづらいため食卓からは敬遠されている。市は地元の貴重な漁業資源を活用しようと、学校給食の食材に取り入れ始めた。地元企業も食べやすい加工品を開発。成長とともに呼び名が変わるが、価値は成長するほど下がる“逆出世魚”の汚名返上に関係者が一丸になって取り組んでいる。
◆段違いの価格差
東京湾で採れるコノシロは成長するにつれてシンコ、コハダ、ナカズミ、コノシロと名前を変える。シンコとコハダは江戸前のすしネタとして知られ、特に稚魚のシンコは人気。1キロ当たり数十万円で取引されることもある。一方、体長が15センチを超えるコノシロは小骨が目立つようになり調理に手間がかかるため不人気。価格は1キロ当たり100円程度となり、多くが肥料・飼料用に回されている。
船橋ではコノシロを巻き網漁や底引き網漁で捕獲。国の統計調査などによると、2022年の全国の水揚げ量3034トンのうち、千葉県が1328トン、特に船橋市が1217トンを占めた。この船橋が誇る漁業資源の有効活用策として着目したのが小中学校の給食だ。
◆「また食べたい」
コノシロを使った学校給食は10月から開始。同...
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