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ワインと『怒りの葡萄』 文学の責任・考(3) 【鳥光宏の旅と文学】(28)

2025/11/22 5:00 (4/16 23:14更新)
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 満席で『アルカトラズ島ツアー』には行けないと分かり、私は日の沈んでゆく道をフィッシャーマンズワーフからトボトボと歩き出した。

 しばらくして、気が付くと視界の先にゴールデン・ゲート・ブリッジが見えてきた。その日は、7月初旬なのに、サンフランシスコの夜は15度を下回っていた。昼間との気温差なども手伝ってか、名物の霧がブリッジ全体を包み込んでいる。そして、ポツリポつりとブリッジ全体に点るオレンジ色の照明で、一層幻想的な雰囲気が醸し出されていた。

 「へー! なんか、ガイドブ...

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