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「つい見せてしまう…」スマホ育児に悩む保護者へ 【保育園キートス・かい園長の子育て相談室】(18)

2026/1/7 8:00 (4/16 23:14更新)
有料記事

 千葉市、成田市で10園の保育園を運営している【荷物のいらない保育園】キートスチャイルドケア・キートスベビーケアで園長をしております!かい園長です!よろしくお願いいたします!

 今回は「つい見せてしまう…」お子さんのスマホやタブレットの使い方のお悩みについて書かせて頂きます!

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 「家事でどうしても手が離せないときについスマホを見せてしまう」「動画を見始めると止まらない」「ダメと言うと大泣きしてしまい、結局見せてしまう」

 スマホやタブレットをめぐる悩みは、今の子育て家庭にはよくあることと思います。そして、よく聞く事例の共通点は「良くないと分かってはいるけど、見せずに対応するのがなかなか難しい」という気持ちです。

 まず、最初にお伝えしたいのは、スマホやタブレットに必要な場面で頼ることは、決して悪いことではありません!むしろ現代社会では、育児を乗り切るための大切なツールになっていると思います。大切なのは、「使う」か「使わないか」ではなく、「どう使うか」という視点です。

スマホを見せてしまう理由は親御さんが頑張っている証拠

 「今日は30分以上見せてしまった…」「気づいたら長くなっていた…」

 こうした罪悪感を抱える保護者の方はとても多いですが、その裏には必ず理由があると思います。

・夕方の一番忙しい時間帯で手が離せない
・下の子の授乳や寝かしつけで動けない
・家事が溜まっていて少しでも進めたい
・子どもが不機嫌で、心が持たなかった

 どれも立派な理由だと思います。そして、それは「楽をしているから」ではなく、むしろ日々一生懸命に子育てをしている証拠です。なので、まずは自分を責めないこと、これがとても大切です。

スマホは悪者ではない

 スマホ育児がよく話題になるのは、「視力」「睡眠リズム」「依存傾向」など、様々なリスクがゼロではないからです。ですが、これは使い方によって影響が変わるという意味であり、「スマホ=悪」ではありません。逆に、良い使い方をすればメリットも沢山あります。

・動物や自然など、身近で見られない世界が広がる
・音楽リズム遊びや知育アプリは上手に使えば刺激になる
・親御さんの気持ちが落ち着き、子どもにも穏やかに接しやすくなる
 大事なのは、スマホが役に立つ瞬間とそうでない瞬間を分ける、ということです。

ルールではなく習慣をつくる

 スマホやタブレットとの付き合い方で重要なのは、「ルールを決めること」ではなく生活リズムの中に自然と習慣をつくることだと思います。

例えばですが…

① 見る時間帯を決める
・料理中の30分だけ
・朝や寝る前は見せない
時間に縛るよりも、生活の流れで決める方が親子ともに楽だと思います。

② 見せる前に「約束のルーティン」をつくる
・始める前に「あと1本ね」と声をかける
・タイマーを一緒にセットする
これだけで、子どもは終わりを予測しやすくなります。

③ 終わるときはすぐ切らない
・画面が切り替わるタイミング
・一区切りの場面
気持ちの切り替えがしやすくなり、ぐずることが減る可能性があります。

④ 見終わった後に「切り替えアイテム」を用意
・お気に入りの絵本
・水分補給
・簡単にできるお手伝い
スマホ → 別の楽しいこと
この流れがつくれるとスムーズだと思います。

困るのは子どもではなく大人の環境

 スマホ時間が長くなってしまう家庭には、実は共通点が少なからずあります。最も多い部分では親御さんの休む時間がないということかと思います。

家事、仕事、きょうだいケア、寝不足など…。そんな中で「スマホを使わず子どもを見続ける」のは無理があります。だからこそ、スマホ時間の見直しは「親御さんが休める仕組み」とセットで考えることが大切です。

・夕方の家事を1つだけ減らす
・冷凍食品や作り置きを活用する
・10分でも横になる時間をつくる

 親御さんの心に余裕が生まれると、自然とスマホ時間もコントロールしやすくなります。

やめさせるより一緒に使うを目標に

もし可能であれば、時々で良いので親子で一緒に見る日をつくって見てみてください。

「これ面白いね」「この動物すごい!」「次どうなるかな?」

 こうした会話があるだけで、スマホの時間は悪いものではなく親子のコミュニケーションの時間になります。そして、一緒に楽しんだ経験があると、「今日はおしまいにしようね」の言葉も受け入れやすくなります。

子育ては完璧にやらないくらいがちょうどいい

 スマホ育児の悩みの本質は子どもよりも、親御さんの気持ちにあります。

・他の家と比べてしまう
・罪悪感が残る
・やめさせなきゃと焦る
・また見せてしまったと落ち込む

 その気持ちは、「子どものことを真剣に考えている証拠」です。スマホの使い方に正解はありません。家庭の状況、子どもの性格、親御さんの体調、その日その日で変わります。だからこそ、完璧を目指さず、その日を無事に乗り切れたら100点。これで十分だと思います。

最後に…

 子どもとスマホの問題は、多くの保護者がひとりで抱え込んでしまう悩みです。ですが、本当に大事なのはスマホをどれだけ見せたかではなく、保護者の方が今日も子どものことを想って過ごしたという事実です。

 その積み重ねが、子どもの安心や自己肯定感をしっかり育てていきます。疲れた日、余裕がない日は、頼れるものに頼りましょう。そしてまた、明日できそうなことから少しずつ進めていけるように頑張りましょう!これからも保育士として保護者のみなさまの子育てに寄り添っていきたいと思います。

◆   ◆   ◆

 千葉市、成田市で10園の保育園を運営している【荷物のいらない保育園】キートスチャイルドケア・キートスベビーケアで園長をしている「かい園長」が子育ての悩みに答えます。(原則、毎月第1水曜更新)

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