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中谷順子選 【日報詩壇】

2024/3/10 5:00 (4/15 14:09更新)
有料記事

吉野 千葉 千嶋敬昭...

見渡す限りの桜 桜
緋色の中に碧も散る全山
桜木一本一本が手毬に
山は天上に浮き上がる
桜を手毬のように
両手に乗せて放り上げれば
花びらがはじけ飛んで
花霞たなびき香り立つ景色
十二単や桜染衣まとう天女
蒼天に白雲天空城に
甘美な囁きがして
身を傾がせる
響きに酔いしれていると
冷風が首筋にあたり
足元の揺れ 崩れを誘う
右手が千本桜の道標を掴む

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