大好きな父を奪われ、平穏だった家庭が引き裂かれた。「戦争はもう嫌だ。何があっても戦争はもう嫌だ」。つらい記憶は胸の奥にしまっていたが、年を重ねるにつれて自分が経験した全てを次の世代に話したいと考えるようになった。いまだ世界から戦争はなくならない。「日常から争いをなくしていくことが平和への道ではないか」。日々の平和の尊さをかみしめる89歳の言葉には重みがある。
(報道部・井田心平)
1935年、南白亀(なばき)村(現白子町)に生まれ、物心ついた頃には戦争が始まっていた。小学校には防空頭巾を持参。「米兵が九十九里海岸から上がってきたら竹やりで突いて殺すように...
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