千葉県が開発し、2020年秋から販売しているコメの品種「粒すけ」の25年産米が、日本穀物検定協会が選出する「米の食味ランキング」で、初めて最も評価の高い「特A」を獲得した。同協会は選考基準を明らかにしていないものの、食味の良さなどが評価されたとみられる。県は評価をきっかけに、消費者の認知度向上につなげたいと意気込む。
25年産米の同ランキングでは県内から「粒すけ」を含めた5種が出品された。同協会の審査員が炊いたコメの外観、香り、味などの6項目に基づき評価。県南産の粒すけが「特A」、県北産が上位2番目にあたる「A」に認定された。
県農林水産部によると、粒すけは大粒で粘りと弾力があるのが特徴。稲の背丈が低いことから、収穫時期と重なる台風などの影響を受けづらく、育てやすいという。県産米の約半分を占める主力のコシヒカリと似た味わいで、県内では8月下旬から収穫できる。
粒すけは、コシヒカリを置き換える品種として期待される一方で、生産量は25年に県内でとれたコメの5・9%にとどまる。少しずつ伸びてきているものの、コシヒカリなどと比べ「ネームバリューが低いことも(生産転換が進まない)要因の一つ」(県担い手支援課の担当者)とみられ、知名度やブランド力を高めることが課題だった。
県は、肥料や水の管理状況と食味の関連性といった要素を調べ、分析結果を生産現場に反映しながら「特A」評価の維持や全県での獲得を目指す考え。県生産振興課の高木葉子課長は「今後、気象条件などの生育調査を踏まえ分析したい」としつつ、今回の評価は「生産者が適切な栽培管理を行ったことや、稲刈りが順調に進んだことによるもの」だと語った。
(中田大貴)









